チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)ターゲット

PZTターゲット
PZTターゲット

PZT(Pb(Zr,Ti)は重要な強誘電体、圧電セラミック材料であり、そのターゲットは主にPVDとPLDなどのめっき技術に用いられ、

半導体、MEMS、光学デバイス、エネルギーコレクタなどの分野に広く応用されている。

 

1.特性

 1)優れた強誘電及び圧電性能

・高圧電気定数(d₃₃は500-800 pC/Nに達することができる)

・高誘電率(εᵣ>1000)であり、高容量デバイスに適している。

・低保磁場は強く、分極しやすく、不揮発性メモリ(FeRAM)に適している。

 2)熱安定性と化学安定性

・キュリー温度が高く(〜350°C)、高温環境に適している。

・耐蝕性が強く、酸化または酸性環境で安定して動作することができる。

 3)調整可能なジルコニウムチタン比(Zr/Ti)

 4)高誘起密度(≧95%)

 5)脆性材料

 

2.主な用途

 1)半導体及び記憶装置

・強誘電体メモリ(FeRAM):PZTの残留分極特性を利用して、不揮発性記憶を実現。

・動的ランダムメモリ(DRAM):高誘電率は容量サイズを小さくできる。

・3 nm以下のハイエンド半導体需要を満たす。・

・大判ウエハレベルPZT薄膜:4インチ以上のフォトニック集積チップ用

 2)MEMSセンサとアクチュエータ

 3)光学・光電デバイス

・電気光学変調器:PZT薄膜の高Pockels係数(>100 pm/V)、LiNbO 8323より3倍高く、高速光通信に適している。

・赤外線検出器、空間光変調器

 4)エネルギーコレクター

 5)音響および超音波デバイス

・超音波変換器:マイクとスピーカー。